第3回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
教育方法の再考―今,改めて教育方法を問う
正木 治恵
1
,
百田 初栄
2
Harue Masaki
1
,
Hatsue Momota
2
1千葉大学看護学部
2朝日生命糖尿病研究所
1Chiba University School of Nursing
2Division of Nursing, The Institute for Diabetes Care and Research, Asahi Life Foundation
pp.116-117
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
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このシンポジウムは,本学術集会のメインテーマ「教育的アプローチの探求」の1つの突破口を開くべく企画されたものである.シンポジストとして看護婦,看護教員,栄養士,臨床心理士というさまざまな立場にある方々から,糖尿病患者への教育・支援の実践に関する精力的な発表をいただいた.また,その発表に刺激され,会場からも次々と質問が出された.このことは,現在あたりまえとなりつつある患者教育が,なおかつ疑問も尽きない状況であることが再確認されたように思う.
各シンポジストからは実践で培った教育のあり方を具体的にご提示いただいた.そこには患者教育の実践を積み重ねることによって養われた経験知が随所にみられた.また,会場から投げかけられた疑問や意見は,今後の課題を提示してくれたように思われる.今回のシンポジウムでは,教育方法について確認・共有できること,ならびに実践の方向性や今後の課題を明らかにしていくことを目的としたので,若干ではあるが,それらについてまとめてみたい.
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