特集 大学教育の目指すものPart1
「今,なぜ大学教育なのか」に改めて応える
南 裕子
1
1兵庫県立看護大学
pp.729-732
発行日 1994年10月25日
Published Date 1994/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900932
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看護界にとって,長い間の夢であった「看護教育の基礎は4年制大学で」という目標が,この数年の流れをみると,もはや夢ではなく将来的には現実のものになろうとしている.
1984年には,4年制の看護系の大学は10校にすぎなかったし,5年後の1989年でも11校であった.短期大学が1984年で53校,1989年で65校と目覚しく増加しているのに比べ,4年制の大学の伸びは極めて遅々としていた.ところが,ここにきて,目を見張る画期的な増加が起こり,1993年には21校となり,今年は今までで9校増やして30校となった.昭和から平成に変わった頃に立ち返ってみると,これだけの増加がこのスピードで起こり得ると誰が予測し得たであろうか.まさに,看護教育の平成の改革である.
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