Japanese
English
巻頭言
医療技術の進歩と看護者の態度
The ethical attitudes of nursing staff toward advances in medical technology
安藤 広子
1
Hiroko ANDO
1
1岩手県立大学 看護学部
pp.1-2
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
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- Abstract 文献概要
近年、科学および医療技術の進歩はめざましく、研究や開発が臨床に直結したかたちで応用さるようになった。新しい検査法や治療が次々と臨床現場に入ってくるなかで、看護者は患者・家族に対して、医療チームの一員としてどのようにケアを提供していくかが困難な状況にある。ICN(国際看護師協会)の倫理綱領が2005年に改訂された時、基本領域「看護師と実践」の中に、「看護師は、ケアを提供する際に、テクノロジーと科学の進歩が人々の安全および尊厳、権利を脅かすことなく、これらと共存することを保証する」の項目が加えられた。これを指針として、看護者はどのように看護実践を行っていったらよいであろうか。
最近のわが国における医療技術に関する話題としては、ips細胞(induced pluripotent stem cell:人工多能性幹細胞)、新型出生前診断(Non-Invasive Prenatal Testing:NIPT)、がん治療の分子標的治療薬やエピジェネテックス(epigenetics)治療薬などのゲノム創薬(Genome-based drug discovery)が挙げられよう。
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