Japanese
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特集 リハビリテーションロボットの運用と今後の可能性
4 上肢および手指麻痺に対するリハビリテーションロボットを用いた治療展開
Development of Treatment Using Rehabilitation Robots for Upper Limb and Hand Paralysis
越智 光宏
1
,
佐伯 覚
1
Mitsuhiro Ochi
1
,
Satoru Saeki
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
リハビリテーション治療
,
上肢訓練支援ロボット
,
手指型
,
効果
,
操作性
Keyword:
リハビリテーション治療
,
上肢訓練支援ロボット
,
手指型
,
効果
,
操作性
pp.948-952
発行日 2023年11月18日
Published Date 2023/11/18
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- 参考文献 Reference
要旨 高齢化社会は日本を筆頭に世界的に進み,働く高齢者が増えエイジフリーな職場環境が求められ,医療現場でもその一策として上肢訓練支援ロボットの開発が進み,最近は手指型が注目されている.機能訓練を十分量,反復して安全に行うことができ,作業療法の併用療法として効果のエビデンスは蓄積され,巧緻運動訓練も一部可能となった.治療として日本で利用できる環境は整いつつあるが,介入時間に制約がある中で簡便性,操作性,費用対効果の問題は避けて通れない.ロボットを使用しながら改良し進化を続ける時期であり,将来的には機能改善を巧緻性につなげる役割も期待され,上肢リハビリテーションの大きなブレイクスルーが得られる可能性もある.
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