Japanese
English
特集 電気刺激療法—最新の知見と展望—
2 機能的電気刺激の慢性期脳卒中片麻痺下肢に対する効果
Effects of Functional Electrical Stimulation for the Lower Extremity in Chronic Stroke Hemiplegic Patients
越智 光宏
1
,
加藤 徳明
1
,
佐伯 覚
1
,
蜂須賀 研二
2
Mitsuhiro Ochi
1
,
Noriaki Kato
1
,
Satoru Saeki
1
,
Kenji Hachisuka
2
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
2九州労災病院門司メディカルセンター
キーワード:
機能的電気刺激
,
効果
,
10m歩行試験
,
慢性期脳卒中
,
前向き比較研究
Keyword:
機能的電気刺激
,
効果
,
10m歩行試験
,
慢性期脳卒中
,
前向き比較研究
pp.570-573
発行日 2017年8月18日
Published Date 2017/8/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 機能的電気刺激の慢性期脳卒中片麻痺下肢に対する効果を考える際には,効果を時系列と,機能的電気刺激の装着の有無により,即時効果,訓練効果,治療効果,複合効果の4つに分けて考えるとよい.本稿では3つの多施設共同無作為化前向き比較研究に関して10m歩行試験を中心に検討した.4つの効果ともにそれぞれ臨床的に意味があるが,AFOと比較し有意とはいえなかった.現状では脳卒中片麻痺でfoot dropを呈する患者に対し,機能的電気刺激を用いるとAFOと同等の歩行能力の改善が得られるといえる.今後は,効果のメカニズムの検討や病態に応じた機能的電気刺激とAFOの使い分けを検討した報告が望まれる.
Copyright © 2017, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.