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特集 脳卒中後の上肢機能障害に対するリハビリテーション治療
3 上肢機能障害に対するロボット療法
Robotic Therapy for Upper Extremity Dysfunction
高橋 香代子
1,2
Kayoko Takahashi
1,2
1北里大学医療衛生学部
2北里大学大学院医療系研究科
キーワード:
脳血管障害
,
上肢機能障害
,
リハビリテーション治療
,
ロボット療法
,
機能改善
Keyword:
脳血管障害
,
上肢機能障害
,
リハビリテーション治療
,
ロボット療法
,
機能改善
pp.786-791
発行日 2020年9月18日
Published Date 2020/9/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 ロボット療法を脳血管障害の上肢機能障害のリハビリテーション治療に用いることは,上肢機能(運動コントロール,筋力)の改善に有効であることが多くのmeta-analysisで報告されており,さまざまなガイドラインによって推奨されている.一方,ロボット療法によって獲得した機能は実生活に般化されにくいことも示されており,近年では実生活での麻痺手の使用を促進するCI療法をロボット療法と併用するといった試みも進んでいる.さらに,ロボット療法の訓練効果についても,身体機能面だけでなく,主体性の向上など心理的な効果があることも新たに示唆されている.本稿では,ロボット療法の分類や効果,今後の可能性について述べる.
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