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特集 慢性疼痛のリハビリテーション医療Up To Date
8 慢性痛の認知行動療法—入院環境での取り組み
Cognitive Behavioral Therapy for Chronic Pain : Attempt in the Hospitalized Environment
高橋 紀代
1,2
,
前田 吉樹
3
,
中原 理
1
,
那須 貴之
4
,
柴田 政彦
3
Noriyo Takahashi
1,2
,
Yoshiki Maeda
3
,
Osamu Nakahara
1
,
Takayuki Nasu
4
,
Masahiko Shibata
3
1篤友会千里山病院集学的痛みセンター
2篤友会在宅医療センター
3奈良学園大学保健医療学部
4篤友会坂本病院
キーワード:
慢性痛
,
認知行動療法
,
集学的診療
,
多面的評価
Keyword:
慢性痛
,
認知行動療法
,
集学的診療
,
多面的評価
pp.1264-1269
発行日 2021年11月18日
Published Date 2021/11/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 痛みのために,所見に比べて生活の質や活動性の低下が著しい慢性痛患者には,認知行動療法などの心理的アプローチを導入することで,痛みに対する捉え方を修正し,運動や活動に対する恐怖が軽減するため,ADLやQOLの改善が期待できる.そのため,当院では初診時より集学的診療にて,生物心理社会的な病態評価を行い,痛みの慢性化に大きな影響を与えている要因の把握に努めたうえで,治療方針を多面的に検討している.さらに,入院プログラムでは多職種が関与し,各々が認知行動療法的アプローチを行うことで,患者が自分の症状との向き合い方を知り,運動習慣を身につけることを支援している.当院の入院環境における認知行動療法の実際を紹介する.
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