Japanese
English
特集 運動療法の可能性
5 運動器慢性疼痛に対する認知行動療法理論に基づいた運動促進法
Exercise Facilitation Based on the Theory of Cognitive Behavioral Therapy for Chronic Musculoskeletal Pain
木村 慎二
1
,
細井 昌子
2
,
松原 貴子
3
,
柴田 政彦
4
,
水野 泰行
5
,
西原 真理
6
,
村上 孝徳
7
,
大鶴 直史
8
Shinji Kimura
1
,
Masako Hosoi
2
,
Takako Matsubara
3
,
Masahiko Shibata
4
,
Yasuyuki Mizuno
5
,
Makoto Nishihara
6
,
Takanori Murakami
7
,
Naofumi Otsuru
8
1新潟大学医歯学総合病院リハビリテーション科
2九州大学心療内科
3日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科
4大阪大学大学院医学系研究科疼痛医学寄附講座
5関西医科大学心療内科学講座
6愛知医科大学医学部学際的痛みセンター
7札幌医科大学リハビリテーション医学講座
8新潟医療福祉大学医療技術学部理学療法学科
キーワード:
運動器慢性疼痛
,
運動療法
,
認知行動療法
,
教育
,
いきいきリハビリノート
Keyword:
運動器慢性疼痛
,
運動療法
,
認知行動療法
,
教育
,
いきいきリハビリノート
pp.206-214
発行日 2018年3月16日
Published Date 2018/3/16
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 2011年のNakamuraらの調査では,日本人の慢性疼痛の有症率は約15%で,その患者数は増加傾向である.慢性疼痛は急性痛と異なり,通常の薬物療法が効きにくい例があり,日本整形外科学会の2012年腰痛診療ガイドラインでは,運動療法,小冊子を用いた患者教育,さらには認知行動療法がGrade Aとして強く推奨されている.認知行動療法は,ある出来事に対する認知(考え方)と行動を変えることで,問題への効果的な対処の仕方を習得させる心理教育を踏まえた治療法である.慢性疼痛患者の生活および生きがいを獲得することを目的に,筆者は認知行動療法理論に基づき,「いきいきリハビリノート」を用いた運動促進法を開発し,普及に努めている.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.