Japanese
English
特集 慢性疼痛とリハビリテーション
総論
General outline for chronic pain and rehabilitation
松原 貴子
1,2
,
牛田 享宏
2
Takako Matsubara
1,2
,
Takahiro Ushida
2
1日本福祉大学健康科学部
2愛知医科大学学際的痛みセンター
1Faculty of Health Sciences, Nihon Fukushi University
キーワード:
慢性痛
,
生物心理社会的アプローチ
,
包括的評価
,
運動療法
,
認知行動療法
Keyword:
慢性痛
,
生物心理社会的アプローチ
,
包括的評価
,
運動療法
,
認知行動療法
pp.465-475
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200613
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慢性痛の疫学
厚生労働省の国民生活基礎調査〔2001(平成13)年度〜2013(平成25)年〕の有訴者調査によると,長年にわたり,腰痛,肩こり,関節痛など運動器の慢性的な痛みに苛まれる国民が圧倒的に多い.厚生労働研究班が全国的に行った1万人規模の大規模調査では,① 人口の15.4%が3か月以上続く運動器の痛みを有しており,② 腰,肩,頸,膝などの痛みが多く,③ 生産年齢である30〜50歳台,第一次産業よりも事務職・専門職などの業務に就く者の割合が多く,また郡部よりも大都市圏で有痛者率が高く,④ 約半数が治療施設での治療を受けておらず,治療を受けても満足度が低く,治療を受けた者の半数が治療施設を変更しており,⑤ しばしば器質的な問題と精神心理的問題の両者を有することなどが明らかとなった1).
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