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特集 モチベーション&アドヒアランスの向上
8 慢性痛診療のアドヒアランス
Adherence to Treatment for Chronic Pain
高橋 紀代
1,2
Noriyo Takahashi
1,2
1篤友会千里山病院
2篤友会在宅医療センター
キーワード:
慢性痛
,
アドヒアランス
,
エンパワーメント
,
自己効力感
,
目標設定
Keyword:
慢性痛
,
アドヒアランス
,
エンパワーメント
,
自己効力感
,
目標設定
pp.299-304
発行日 2022年3月18日
Published Date 2022/3/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 慢性痛治療の目的と最終目標は,治療による副作用をできるだけ少なくしながら痛みの管理を行い,患者のQOLやADLを向上させることである.そのためには,健康習慣の定着や,活動の向上が必須であり,リハビリテーション治療の役割も大きい.しかし,慢性痛患者は運動や特定の動作に恐怖や不安をもっていることが多い.慢性痛患者のアドヒアランスは自己効力感が影響するため,それを高める工夫が必要となる.患者教育の理念であるペイシャント・エンパワーメント,認知行動療法理論に基づいたアプローチ,目標設定について,概説する.また,患者自身が慢性痛の病態を理解し,主体的に治療に取り組む姿勢を育む診察でのかかわりについても記載する.
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