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特集 遠隔リハビリテーション
2 上肢障害への遠隔リハビリテーション
Tele-rehabilitation for Upper Limb and Hand Dysfunctions
梁 楠
1
,
小金丸 聡子
2
Nan Liang
1
,
Satoko Koganemaru
2
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻先端リハビリテーション科学コース先端作業療法学講座
2京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センター
キーワード:
上肢機能障害
,
機能回復
,
遠隔トレーニング
,
仮想現実
,
複合現実
Keyword:
上肢機能障害
,
機能回復
,
遠隔トレーニング
,
仮想現実
,
複合現実
pp.238-247
発行日 2024年4月18日
Published Date 2024/4/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 上肢・手指機能障害からの回復は時間を要することから,入院治療を補完するための在宅療法を充実させる必要があり,その中で遠隔リハビリテーション治療(tele-rehabilitation:TR)の有効性が期待されている.上肢TRにおいてトレーニングの内容が重要であり,機能障害を抱える患者の動作を精密に測定し,自動フィードバック機能を備え,そして課題指向型トレーニングと課題難易度の調整が可能なものが増えてきている.TRを用いた治療の効果は対面療法と差がないと述べる研究もあり,治療の質や量を確保しつつ患者の機能回復を促し,日常生活動作の向上や生活範囲の拡大につなげられる可能性が示唆されている.今後,先端リハビリテーション機器を用いたTRトレーニングがさらに発展することが期待されている.

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