特集 脳卒中患者の上肢に対する理学療法up to date
脳卒中患者の上肢に対するロボティクスの導入と理学療法
近藤 貴大
1
Takahiro Kondo
1
1医療法人社団新生会南東北第二病院
キーワード:
脳卒中
,
上肢
,
ロボット療法
Keyword:
脳卒中
,
上肢
,
ロボット療法
pp.697-703
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201603
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はじめに
近年,ロボットは私たちの日常生活に浸透しつつあり,生活を豊かにしてくれている.お店に行けば店舗案内を行う人型ロボットがいる.家電としてお掃除ロボットを使用している家庭がある.また,ニュースで見かける手術支援ロボットがある.これらのロボットは人の代わりをするのみならず,人では行うことのできない能力も発揮する.テクノロジーはわれわれの生活をより豊かにしているのだ.
さて,われわれ理学療法の日常ではどうであろうか.さまざまな機器は日常の臨床を手助けしてくれる.しかし,ロボットが浸透しているとは言えない.テクノロジーが発展することで,セラピストの代わりをするのみならず,治療の効果を高めることが可能なはずである.脳卒中患者の上肢に対するロボット療法もまだまだ未開の地である.それらをいかに使いこなすか,今ある根拠をしっかりと整理する必要がある.
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