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特集 重複障害とリハビリテーション医療
4 運動器疾患を合併した循環器疾患患者のリハビリテーション医療
Rehabilitation for Cardiovascular Patients with Orthopedic Complications
牧田 茂
1
Shigeru Makita
1
1埼玉医科大学国際医療センター心臓リハビリテーション科
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
心臓リハビリテーション
,
リスク管理
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
心臓リハビリテーション
,
リスク管理
pp.829-832
発行日 2018年10月18日
Published Date 2018/10/18
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- 参考文献 Reference
要旨 心疾患,高血圧,糖尿病といった内科疾患に対する有酸素運動の効果はすでに広く知られているが,高齢化に伴い併存疾患をもつ患者が増加している.特に,変形性関節症や変形性脊椎症などの整形外科的疾患をもつ患者への運動指導が問題となってくる.
膝・腰などの運動器の痛みとそれに伴う運動や生活機能の低下を幅広く含む新しい概念としてロコモティブシンドローム(ロコモ)が,2009年日本整形外科学会から提唱された.ロコモを保有することで,内科疾患に欠かすことのできない歩行を中心とする有酸素運動が十分に実践できないことがあり,ロコモ対策は重要である.ロコモを有する内科疾患患者が有酸素運動を行う場合は,循環器系疾患を念頭に置いた評価とリスク管理が必要である.
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