Japanese
English
特集 DVTとリハビリテーション医療
4 下肢DVT下でのリハビリテーション治療—循環器疾患
The Role of Cardiac Rehabilitation in Patients with Lower Extremity Deep Venous Thrombosis
羽森 貫
1,3
,
石原 正
2
,
今村 喜久子
2
,
嶌田 晃
3
,
篠原 多恵子
3
Kan Hamori
1,3
,
Tadashi Ishihara
2
,
Kikuko Imamura
2
,
Akira Shimada
3
,
Taeko Shinohara
3
1内田病院総合診療科
2内田病院循環器内科
3内田病院リハビリテーション科
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
心不全
,
静脈血栓塞栓症
,
抗凝固療法
,
簡易版肺塞栓症重症度指数
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
心不全
,
静脈血栓塞栓症
,
抗凝固療法
,
簡易版肺塞栓症重症度指数
pp.738-744
発行日 2021年7月18日
Published Date 2021/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 心不全は冠動脈疾患や弁膜症など多くの心疾患の終末像であり,さまざまな合併症を有する高齢心不全患者の急増が今日の課題となっている.入院後に深部静脈血栓症を合併した場合には歴史的に安静治療が行われてきたが,適切な有効治療域の抗凝固療法を実施することで,血栓を遊離することなく安全に早期歩行を進め,静脈血栓塞栓症の再発防止や患者のQOLの向上が期待できる.心臓リハビリテーションは単に早期離床や早期退院をめざすだけでなく,運動に対するアドヒアランスを高めるための患者教育や指導などを併用した多職種連携による包括的アプローチであり,今後は健康寿命の延伸や再入院の回避を見据えた継続参加が重要である.
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