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特集 リハビリテーション治療戦略における痙縮治療の意義
5 歩行能力の改善を目的としたITB療法
Intrathecal Baclofen (ITB) Therapy for the Purpose of Improving Gait Ability
池田 巧
1
,
外村 仁
2
,
沢田 光思郎
3
,
三上 靖夫
3
,
久保 俊一
2,3
Takumi Ikeda
1
,
Hitoshi Tonomura
2
,
Koshiro Sawada
3
,
Yasuo Mikami
3
,
Toshikazu Kubo
2,3
1京都第一赤十字病院リハビリテーション科
2京都府立医科大学大学院医学研究科運動器機能再生外科学
3京都府立医科大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
キーワード:
ITB療法
,
痙縮
,
リハビリテーション治療
,
歩行
Keyword:
ITB療法
,
痙縮
,
リハビリテーション治療
,
歩行
pp.469-474
発行日 2018年6月18日
Published Date 2018/6/18
- 販売していません
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- 参考文献 Reference
要旨 歩行能力の改善をめざし,痙縮治療を行う場合,歩行に必要な体幹および下肢の支持性に配慮しなければならない.ITB療法では,バクロフェンの投与量を調整することで,広範囲に存在する痙縮の程度を柔軟にコントロールすることが可能である.その際に,痙縮の原因疾患,痙縮の程度,下肢および体幹の筋力,歩行パラメータなどを客観的に評価することで,望ましくない痙縮を軽減させ,支持性に寄与している痙縮を残すようにする.随意性や分離運動を改善させた後に,リハビリテーション治療により運動学習を促すことで,新しい運動パターンを獲得でき,歩行能力は向上すると考える.
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