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実践講座 小児の痙縮治療・3
小児のバクロフェン髄腔内注射
Intrathecal baclofen therapy for pediatric patients
寺嶋 宙
1
Hiroshi Terashima
1
1国立成育医療研究センター神経内科
1Devision of Neurology, National Center for Child Health and Development
キーワード:
ITB療法
,
痙縮
,
ジストニア
,
合併症
Keyword:
ITB療法
,
痙縮
,
ジストニア
,
合併症
pp.935-942
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201093
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はじめに
バクロフェン持続髄注療法(intrathecal baclofen therapy;ITB療法)は,薬剤でコントロール困難な筋緊張亢進に対する侵襲的治療法である.
本邦では2002年に希少疾病用医薬品として治験が開始され,2006年に従来の治療法で十分コントロールできない重度痙縮に対して保険適用が認可され,2007年には小児例への保険適用が追加承認された.
以下ではITB療法の機序,適応,目的,術前評価,治療の実際(合併症への対応を含む)について,国立成育医療研究センター(以下,当施設)での経験を交えながら述べる.
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