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特集 リハビリテーション治療戦略における痙縮治療の意義
6 痙縮治療をデザインする—ボツリヌス毒素の濃度の使い分け,フェノールの併用などを含めて
How to Design the Tailor-made Treatment of Spasticity : Applying Different Dilutions of Botulinum Toxin and/or Using Combined Phenol Block
藤本 幹雄
1,2
,
那須 巧
2
,
山本 満
1
Mikio Fujimoto
1,2
,
Takumi Nasu
2
,
Mitsuru Yamamoto
1
1埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科
2総合病院国保旭中央病院リハビリテーション科
キーワード:
痙縮
,
ボツリヌス療法
,
フェノールブロック
,
神経ブロック
Keyword:
痙縮
,
ボツリヌス療法
,
フェノールブロック
,
神経ブロック
pp.475-478
発行日 2018年6月18日
Published Date 2018/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 ボツリヌス療法は,安全性と簡便さから痙縮治療の柱の1つとなっているが,薬液濃度の使い分けにはさまざまなバリエーションがある.1カ所に投与する容積は0.5mLを超えないことを原則としたうえで,さまざまな要素を勘案して薬液濃度と用量を決定するので,1回の治療で数種類の濃度を使い分けることもある.また,ボツリヌス療法に使用できるボツリヌス毒素の用量には制限があるため,神経ブロックを併用する場合もあるが,筆者においては,肘関節の屈筋群を標的とした筋皮神経ブロックや,股関節内転筋群を標的とした閉鎖神経ブロックをボツリヌス療法に併用することが多い.“治療をデザインした”2症例を提示する.
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