第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》骨粗鬆症のマネージメント―座長/遠藤 直人
骨折防止のための運動療法―筋力・バランス改善をめざして―
宮腰 尚久
1
,
本郷 道生
1
,
石川 慶紀
1
,
島田 洋一
1
1秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系整形外科学講座
pp.488-491
発行日 2012年8月18日
Published Date 2012/8/18
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はじめに
骨粗鬆症による骨折を予防するには,薬物療法による骨量の維持・増加が必須である.しかし,骨脆弱性が著しい高齢者では,運動療法を併用することによって身体運動機能を改善することが,骨折予防に対して,より有効である.大腿骨近位部骨折をはじめとする四肢の骨折の多くは転倒に由来するため,四肢の骨折予防には,転倒予防のための運動療法が必要となる.一方,骨粗鬆症患者における脊椎椎体骨折は,転倒などの誘因がない非外傷性のものも多いため,転倒を予防するだけでは,椎体骨折を完全に防止することは不可能である.
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