第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《シンポジウム》骨粗鬆症のマネージメント―座長/遠藤 直人
骨粗鬆症治療の現況と課題―薬物治療を中心に―
山本 智章
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1新潟リハビリテーション病院整形外科
pp.492-494
発行日 2012年8月18日
Published Date 2012/8/18
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はじめに
高齢者の骨折は自立した生活を阻害する大きな要因となっている.骨粗鬆症性骨折は本邦では増加に一途をたどっており,高齢化による骨折数の増加のみならず骨折率も上昇していることから予防対策が急がれる1).骨粗鬆症薬物治療の問題点として,①診断を受ける機会が少ないため骨折患者のほとんどが未治療高齢者であること,②骨折発生後に薬物治療開始がなされないこと,③治療開始後の継続率が低いことなどが指摘されている2).骨粗鬆症診療の指針として2011年12月に「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2011年版」が刊行された3).
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