Japanese
English
特集 運動療法再考
バランス障害の改善
Improvement of balance disorders.
藤澤 宏幸
1
Hiroyuki Fujisawa
1
1東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation, Faculty of Medical Science and Welfare, Tohoku Bunka Gakuen University
キーワード:
システム理論
,
転倒
,
運動プログラム
Keyword:
システム理論
,
転倒
,
運動プログラム
pp.621-626
発行日 2005年7月10日
Published Date 2005/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100131
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はじめに
バランス(姿勢制御)は運動・動作と不可分の関係にある.動作を成し遂げるためには環境に適応したバランスが必要だからである.食事動作においても,いす座位や正座で箸をのばした場合,それでバランスを崩して倒れてしまうようでは,動作の目的を達成できない.バランスの課題としての難易度には場面によって違いはあろうが,動作の実行には必ずバランスの問題がついてまわる.
近年,バランスの改善や転倒予防を目的とした介入効果に関する無作為化比較試験の結果が多数報告され,運動療法の内容についても整理するべき時期にきている.そこで,本論ではバランス制御とその障害について基本的事項をまとめ,高齢者のバランス障害に対する介入を例にして運動療法を再考してみたい.
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