Japanese
English
研究
J-SDSAから推察される加齢に伴う運転適性の変化の検討
Study of the changes in fitness to drive with aging inferred from Japanese version of Stroke Drivers Screening Assessment
三上 真吾
1
Shingo Mikami
1
1千葉・柏リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
高齢者
,
運転適性
,
認知機能
,
高次脳機能
,
J-SDSA
Keyword:
高齢者
,
運転適性
,
認知機能
,
高次脳機能
,
J-SDSA
pp.111-115
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201182
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Abstract:近年,高齢者の自動車運転事故の増加に伴い,行政・医療機関では道路交通法の改正や運転評価手段の検討などの対策に追われている。昨年,千葉・柏リハビリテーション病院(以下,当院)に導入されたJ-SDSA(Stroke Drivers Screening Assessment Japanese Version)は運転評価に特化した認知検査バッテリーであり,原著版の予測精度が高いことで注目されている。今回,現役健常ドライバー95名に同検査を実施し,年齢(21〜79歳)と運転適性(適性判定・運転適性値・各サブテスト結果)の相関(α=1%)について調査を行ったところ,適性なしおよび境界の判定を受けた多くの者が60歳代以上の高齢層で,複数の項目において年齢との有意差(p≦0.01),標準偏差のばらつきが認められた。本研究結果から,加齢が運転適性に強い影響を及ぼしている可能性が示唆され,認知症の有無に限らず個人のレベルに応じた対策が今後の運転支援に求められる課題であることを痛感した。
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