特集 超高齢化社会における緑内障マネージメント
1 加齢変化と緑内障
中村 誠
1
1神戸大学医学部眼科学教室
キーワード:
加齢
,
緑内障
,
細胞外基質
,
網膜神経節細胞
,
認知機能
,
線維柱帯
Keyword:
加齢
,
緑内障
,
細胞外基質
,
網膜神経節細胞
,
認知機能
,
線維柱帯
pp.219-226
発行日 2023年3月5日
Published Date 2023/3/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003052
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緑内障はわが国の中途失明原因の第1位を占めるだけでなく,世界的にも白内障に次ぐ高い有病率を示し,2040年には約1億2,000万人が罹患していると推計されている1)。それと同時に高齢者ほど,その有病率が高くなる。わが国の大規模疫学研究である,多治見スタデイ2)3),久米島スタデイ4)5),久山町スタデイ6)のいずれもが,40歳代に比べ,年齢を増すほど,有病率が上昇することを示している(図1)。緑内障発症や進行の危険因子として最もよく知られているのは眼圧であるが,人種と並び,加齢は明らかな緑内障の危険因子である。
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