連載 神奈川県立特別支援学校での内部専門家としての専門職の活用・第3回
作業療法士による“特別支援教育における地域リハビリテーション”
本間 嗣崇
1
1神奈川県立座間養護学校
pp.720-724
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200959
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はじめに
筆者は,神奈川県(以下,本県)の特別支援学校(旧称:養護学校)に,OTでありながら「自立活動教諭(専門職)」という名称で勤務している,常勤の教諭である。特別支援教育は,狭義の意味では「地域リハ」には当たらないであろう。しかし,この分野には,多くの障害児が関連しており,地域リハとの連携や支援を必要としている。
筆者はもともと,身体障害領域で,脳血管疾患を中心とした亜急性期,回復期の患者のリハを担当するOTであった。医療から教育へ“転職”したのは,日本作業療法士協会が,「第一次作業療法5カ年戦略(2008-2012)」の中で,OTの勤務先を医療:地域=5:5にしていこうとする(5・5プラン)半ばの年であった。今回はこの場を借りて,本県の県立特別支援学校で働くOTの業務紹介を通して,いまだ認知度の低い“特別支援教育における地域リハ”の一端をお伝えできればと思う。
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