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Spine & Spinal Cord Volume 37, Issue 4 （May 2024）

脊椎脊髄ジャーナル 37巻4号（2024年5月発行）

Japanese English

特集頭蓋頸椎移行部病変

再建術を要した頭蓋頸椎移行部病変の治療 The Reconstructive Surgery of Craniocervical Junction Lesion 長谷川智彦 ¹ , 松山幸弘 ² Tomohiko HASEGAWA ¹ , Yukihiro MATSUYAMA ² ¹浜松医科大学長寿運動器疾患教育研究講座 ²浜松医科大学整形外科 ¹Department of Orthopedic Surgery and Division of Geriatric Musculoskeletal Health, Hamamatsu University School of Medicine キーワード：乳幼児環軸関節亜脱臼 , infantile atlantoaxial subluxation , 遺残性環軸椎回旋固定 , residual atlantoaxial rotatory fixation , 頭蓋頸椎アライメント , craniocervical alignment Keyword: 乳幼児環軸関節亜脱臼 , infantile atlantoaxial subluxation , 遺残性環軸椎回旋固定 , residual atlantoaxial rotatory fixation , 頭蓋頸椎アライメント , craniocervical alignment pp.241-252

発行日 2024年5月16日 Published Date 2024/5/16

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202297

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参考文献 Reference

はじめに

　頭蓋頸椎移行部の障害を呈する病変にはさまざまな病態，疾患があり，統一した方針で治療を進めることが難しく，疾患ごとに個別の対策を立てなければならないことが多い．また，頭蓋移行部病変は，先天性，後天性の全身疾患の局所病変として発現することが多いため，診断，治療に際しては，局所のみにフォーカスせず，全身状態，全脊柱を考慮に入れた評価をする必要がある．本稿では，過去にわれわれが経験した頭蓋頸椎移行部再建症例を挙げ，われわれが行った対応，注意点，苦労した点，治療成績について述べる．