Japanese
English
特集 頭蓋頸椎移行部病変
Foramen magnum meningiomaに対する治療戦略
Surgical Treatment for Foramen Magnum Meningioma
遠藤 俊毅
1
,
西澤 威人
1
,
高橋 義晴
1
,
佐々木 達也
1
Toshiki ENDO
1
,
Taketo NISHIZAWA
1
,
Yoshiharu TAKAHASHI
1
,
Tatsuya SASAKI
1
1東北医科薬科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
大孔部
,
foramen magnum
,
髄膜腫
,
meningioma
,
モニタリング
,
monitoring
Keyword:
大孔部
,
foramen magnum
,
髄膜腫
,
meningioma
,
モニタリング
,
monitoring
pp.253-258
発行日 2024年5月16日
Published Date 2024/5/16
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202298
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はじめに
大孔部は頭蓋と脊椎の移行部,いわゆる頭蓋頸椎移行部を含む部分であり,重要な神経血管構造が多く存在する4).この部分に発生する髄膜腫は後頭蓋窩髄膜腫の約10%を占める5).最近の185例の大孔部髄膜腫の手術シリーズでは,手術による合併症として嚥下障害や呼吸障害,構音障害が報告されている2).同じシリーズにおいて,永続的な合併症が26例(14.1%)に認められるなど,手術リスクは比較的高い.手術では腫瘍と周囲構造物の関係を見極め,腫瘍摘出と神経機能温存,血管構造温存に努めないとならない.本稿では実例を示しながら,手術アプローチやpitfallについて解説する.
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