Japanese
English
特集 腰部脊柱管狭窄症に対する低侵襲手術
従来の内視鏡下椎弓切除術・椎弓形成術(MEL)
Conventional Microendoscopic Laminectomy/Laminoplasty for Lumbar Spinal Canal Stenosis
小口 史彦
1
,
高野 裕一
1
Fumihiko OGUCHI
1
,
Yuichi TAKANO
1
1稲波脊椎・関節病院
1Inanami Spine and Joint Hospital
キーワード:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
内視鏡下椎弓切除術
,
microendoscopic laminectomy
,
内視鏡下椎弓形成術
,
microendoscopic laminoplasty
Keyword:
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
内視鏡下椎弓切除術
,
microendoscopic laminectomy
,
内視鏡下椎弓形成術
,
microendoscopic laminoplasty
pp.99-105
発行日 2021年2月25日
Published Date 2021/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201584
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
20世紀後半に本邦で紹介された脊椎内視鏡下手技は,手術器械や光学機械の進歩に伴い,特に腰椎後方手術にて近年急速に発展,普及してきた.日本整形外科学会インシデント調査によると,脊椎内視鏡手術数は年々増加傾向にある(図 1).特に内視鏡下椎弓切除術・椎弓形成術(micro-endoscopic laminectomy/laminoplasty:MEL)は全内視鏡脊椎手術(full endoscopic spine surgery:FESS)とともに手術件数が年々増加傾向にあり,わが国の高齢化率の上昇,情報化社会の発展に伴い患者側の低侵襲手術へのニーズが増加していることがわかる3).
近年,脊椎変性疾患への脊椎内視鏡手術の適応も徐々に拡大されている.MELのスタンダードな手技である腰部脊柱管狭窄症への両側の脊柱管除圧術である内視鏡下椎弓形成術,片側の脊柱管除圧術や椎間孔外除圧術である内視鏡下椎弓切除術に加え,現在では頸椎症性脊髄症や胸椎黄色靭帯骨化症に対する単椎間後方除圧術まで手術適応は広がっている1,7).
本稿では,MELの代表的手技の1つである腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下椎弓形成術に関し,自験例に基づき手術手技のポイントを解説する.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.