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特集 低侵襲脊椎手術の功罪
腰部脊柱管狭窄症に対するMELの功罪—合併症とトラブルシューティング
The Merits and Demerits of Microendoscopic Laminotomy for Lumbar Spinal Canal Stenosis
岩﨑 博
1
,
山田 宏
1
Hiroshi IWASAKI
1
,
Hiroshi YAMADA
1
1和歌山県立医科大学医学部整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
内視鏡下椎弓切除術
,
microendoscopic laminotomy
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
合併症
,
complications
Keyword:
内視鏡下椎弓切除術
,
microendoscopic laminotomy
,
腰部脊柱管狭窄症
,
lumbar spinal canal stenosis
,
合併症
,
complications
pp.579-584
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201906
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はじめに
内視鏡下椎間板切除術(microendoscopic discectomy:MED)は,1997年にFoleyとSmith2)により発表され,1998年にわが国に導入された.脊椎内視鏡手術は,内視鏡機器の改良・開発およびアプローチや術式の進歩により腰椎椎間板ヘルニアから徐々に適応を広げることとなり,現在では頸椎・胸椎・腰椎における各疾患に対して行われ3,6,7,15),腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下椎弓切除術(microendoscopic laminotomy:MEL)は,確立された術式となり良好な成績が報告されている6,8).
しかしながら,このMELのいわゆる「功」の部分とはうらはらに,これらの手術には一定のラーニングカーブが存在し,内視鏡特有の合併症があるのも事実であり,その特性やピットフォール,そして対処法を学ぶことが重要であると考えている.そこで,腰部脊柱管狭窄症に対するMELの「罪」としての合併症およびそのトラブルシューティングについて解説する.
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