Japanese
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鏡視下手術の進歩――小関節から脊椎まで Ⅰ.脊 椎
腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下椎弓形成術後の適用範囲
-――腰椎椎間可動角からの検討
Evaluation of indication of microendoscopic laminoplasty for lumbar spinal canal stenosis
射場 英明
1
,
中西 一夫
1
,
内野 和也
1
,
渡辺 聖也
1
,
三崎 孝昌
1
,
長谷川 徹
1
H. Iba
1
,
K. Nakanishi
1
,
K. Uchino
1
,
S. Watanabe
1
,
K. Misaki
1
,
T. Hasegawa
1
1川崎医科大学脊椎・災害整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kawasaki Medical School, Kurashiki
キーワード:
LCS
,
microendoscopic laminoplasty
,
angular displacement
Keyword:
LCS
,
microendoscopic laminoplasty
,
angular displacement
pp.28-31
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei77_28
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は じ め に
腰椎不安定性を有する椎間に対する除圧術は,術後の不安定性を惹起する恐れがあるため躊躇され,一般的に固定術が選択されてきた1).しかし,それらは従来法の除圧術における結果であり,脊椎の支持組織を最大限温存できる内視鏡下手術においては,過去の報告に合致するものではない.内視鏡下椎弓形成術(microendoscopic over the top laminoplasty:ME-OTT)[図1]は,脊椎の状態を可能な限り自然経過に沿ったものに維持できることが報告されており,内視鏡下手術における術前不安定性についての適応範囲は,再検討が必要である.われわれは,腰椎椎間可動角に着目し,腰部脊柱管狭窄症(LCS)に対するME-OTTの適用範囲について検討を行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2020