わたしの大切な作業・第52回
映像制作というアクティブラーニング
稲増 龍夫
1
1法政大学社会学部
pp.919
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203085
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1984年4月、私は法政大学社会学部に専任講師として赴任した。社会学部は一学年約700人と大規模ゆえに、教育の中心はゼミ活動である。とはいえ、ゼミの数も50強と多く、その中で、型にはまらない、変わったことをやりたいという思いが強かった。
まず思ったのは「座学」はやめて実践的ゼミを目指そうということで、「メディアリテラシーの実践」を標榜して、ビデオを使った映像制作をすることだった。当時は、大学は学問の場で、文化系のゼミは専門文献を読んで議論を交わすのが当たり前という時代だった。
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