Japanese
English
研究
高齢者の生きがいを作業療法士はどのように捉えているか
How occupational therapists perceive Ikigai of the elderly?
山根 伸吾
1
,
福田 梓奈
2
Shingo Yamane
1
,
Azuna Fukuda
2
1藍野大学
2西広島リハビリテーション病院
キーワード:
生きがい
,
高齢者
,
作業療法士
Keyword:
生きがい
,
高齢者
,
作業療法士
pp.497-504
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202517
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:超高齢社会を迎え,高齢者の生きがいに対してOTがかかわる社会的な要請が高まっている.本研究では,臨床のOTの高齢者の生きがいの捉え方とかかわりを明らかにすることを目的に,12名のOTにインタビューを実施した.質的帰納的分析の結果,大カテゴリ≪クライエント≫,≪生きがい≫,≪生きがいと捉えた理由≫,≪かかわる前の様子≫,≪かかわり≫,≪かかわり後の様子≫が抽出された.OTが高齢者の≪生きがい≫として捉えたものには,中カテゴリ【活動】と【生きがいの活動に伴う価値】が含まれ,作業と作業の背景状況にかかわる専門職の視座が表れていた.この視座に基づき,OTは必要な【かかわりの状況の設定】を行い,クライエントの生きがいである活動の【実行】を支援し,活動の変化のみならず,【他者交流の質と機会の向上】,【周囲の変化】の背景状況の変化をも成果として捉えていた.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.