Japanese
English
研究
作業療法士の事例報告の実施とその認識の調査研究
Survey of implement and recognition of occupational therapists about case study
山根 伸吾
1
,
三木 恵美
1
,
高木 節
2
,
花岡 秀明
1
Shingo Yamane
1
,
Emi Miki
1
,
Isao Takaki
2
,
Hideaki Hanaoka
1
1広島大学大学院
2済生会広島病院
キーワード:
作業療法士
,
事例報告
,
認識
Keyword:
作業療法士
,
事例報告
,
認識
pp.959-965
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201044
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:OTによる卒後の事例報告実施と,事例報告への認識ならびに基本属性との関連を明らかにする目的で,同一県士会所属のOT 371名にアンケート調査を行った.アンケートには,養成校で事例報告教育を受けた認識,事例報告への意欲や必要性の認識等を含んだ.分析では事例報告実施群と非実施群との間で,事例報告への認識や基礎属性を比較し,主成分分析にて,これらの情報を縮約し解釈に用いた.結果,実施群は非実施群に比べ,臨床における事例報告の必要性,事例報告への意欲,自身にとっての必要性,周囲からの要請,研修会参加の有無,支援者の有無において,有意に肯定的な回答をした.対象者の性別,臨床領域,出身養成校の形態による違いはなかったが,実施群は年齢が高く,経験年数が多かった.養成校そして卒後の継続的な教育に裏づけられた内発的な動機づけと支援的な環境からのかかわりが,事例報告の実施に重要であると考えられた.
Copyright © 2017, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.