Japanese
English
研究
介入者が認知症高齢者に笑顔でかかわることの効果—笑顔度,笑顔表出時間,ウェルビーイング度を指標とした分析
The effect of an intervener's facial expression on people living with dementia: Analysis taken from smile intensity, expression time and the wellbeing
白井 はる奈
1
,
白井 壯一
2
,
松林 潤
3
,
宮口 英樹
4
Shirai Haruna
1
,
Shirai Soichi
2
,
Matsubayashi Jun
3
,
Miyaguchi Hideki
4
1佛教大学
2介護老人保健施設西の京
3京都大学大学院
4広島大学大学院
キーワード:
認知症
,
笑顔
,
ウェルビーイング
Keyword:
認知症
,
笑顔
,
ウェルビーイング
pp.505-510
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202518
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Abstract:認知症高齢者とかかわる際に,介入者が無表情のときと,笑顔のときで,対象者の表情が変わるのかを,笑顔度を数値化できる機器(スマイルスキャン)を用いて,検証を行った.介入の際に行う作業と言葉がけは統一し,介入者が無表情の場合(介入A)と,介入者が笑顔の場合(介入B)を比較した.21名のデータから,スキャン率が介入A,Bともに50%以上の12名を対象とし統計処理を行ったところ,笑顔度の中央値,1分当たりの笑顔表出時間において,介入A(無表情介入)と介入B(笑顔笑顔)の間には統計的な有意差がみられた.笑顔度の中央値は介入Aより介入Bのほうが7.8,1分当たりの笑顔表出時間は2.2秒増加した.また,Dementia Care MappingのWIB値の比較においても統計的な有意差がみられ,中央値は1から3に増加した.介入者が認知症高齢者に笑顔でかかわることで,対象者の笑顔が引き出され,ウェルビーイングも高まることが明らかになった.
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