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特集 発達障害者への生活支援・就労支援
児童・思春期の精神科作業療法の実際
Psychiatric occupational therapy for children and adolescents
村井 千賀
1
Chiga Murai
1
1石川県立高松病院
pp.1225-1231
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201907
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Key Questions
Q1:当院における児童・思春期の精神科作業療法の実際は?
Q2:支援の課題は何か?
Q3:どのような支援事例があるか?
はじめに
石川県立高松病院は,400床の精神科単科の精神科病院である.病院の特徴として,県内の精神科救急を担当,また,認知症疾患医療センターを併設している.400床の病床のうち,44床を救急病棟,50床を認知症対応の急性期病棟,15床をアルコール病棟,50床を重度かつ慢性期病棟,50床を認知症治療病棟,15床を重度知的障害者の病棟として運用している.
石川県には児童・思春期病棟のある医療機関はなく,当院では救急病棟や外来で治療を行っている.当院外来精神科作業療法における指示者の実態は図 1の通りで,最近では24歳以下の若い世代の指示者数が増加しつつある.疾患別では,年齢にかかわらず一定の割合,発達障害が含まれている(図 2).
今回,入院から外来へと支援を行った18歳未満の事例の作業療法アプローチを紹介し,今後の児童・思春期における作業療法と支援の課題を考察する.
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