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特集 作業療法士の新入職員教育
—技術指導の実際③—通所介護における新人職員教育—業務すべてが作業療法
Technical guidance③ New occupational therapist training in the field of nursing-center: Every duties are occupational therapy
茂木 有希子
1
Yukiko Mogi
1
1株式会社ハート&アート
pp.632-638
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201745
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Key Questions
Q1:生活期のOTとは?
Q2:新人職員のクリティカルパスとは?
Q3:見て学ぶとは?
はじめに
養成校卒業後,病院に就職せず,直接,生活期(介護老人保健施設や特別養護老人ホーム,通所リハ,通所介護,訪問看護ステーション等)へ就職することは,ややハードルが高いといわれてきました.それは,それぞれの施設(事業所)において,リハ(機能訓練)の考え方や時間の割り振り,人員配置,任される業務の範囲が大きく異なるためです.さらに,利用される方々も,ある程度リハを終えられた方,病院では時間が足りずに目標を達成できず退院される方,ご家族の都合や生活背景によって施設を利用される方,病院,施設,在宅を行ったり来たりされる方など,さまざまであり,障害に対して目を向けプログラムを立てること以上に,多面的なアセスメントと個別的なかかわりが求められるからです.これらは,正に経験によって裏づけされることが多く,それゆえ,社会経験もOT経験もない新人職員にとってはハードルが高いと考えられます.
特に,弊社のような通所介護施設は,事業所の母体や経営者の考え方によって,利用者の介護度や疾患,機能訓練の捉え方も異なり,セラピストの人数も常勤1名や非常勤で運営するところも多く,新入職員は戸惑うことが多いと思われます.
本稿ではそういった通所介護施設の中での新入職員,特に初めて社会に出る新人職員の教育について,弊社を例に述べてみたいと思います.
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