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編集後記
澤 俊二
pp.602
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201734
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2020年4月1日,約20年ぶりに改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則およびガイドラインに基づく教育がいよいよ開始される.第一の目的は,2025年の地域包括ケアシステム構築に資するための人材養成である.今,各養成学校は新カリキュラムの作成を急ピッチで進め,認可を待っておられることであろう.
さらに,ショックな情報が飛び込んできた.再開した厚生労働省の医療従事者の需給に関する検討会(理学療法士・作業療法士需給分科会)によると,2040年ごろのPT・OTの需給見込みは供給数が需要数の約1.5倍に上るという.養成校数の増加に反した国家試験の合格率の低下や,学生の質の低下に関する懸念の声もある.OT養成に関しては,定員割れが続いている.これからは,“量より質”という認識が一気に広がってきた.
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