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編集後記
澤 俊二
pp.624
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200966
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本号が届くころ,厚生労働省ではPT・OT教育における核心であるカリキュラムの見直し検討会が開催されているだろう.20年ぶりの改正であり,これからの時代(超少子高齢化・人口の大減少)を見据えた教育のあり方が提示されるであろう.その中で私個人が特に注視しているのが,臨床実習のあり方に関する議論の行方である.
2016年(平成28年)3月,5月に阿部知子議員がPT・OTの臨床実習のあり方について質問書を提出したことは記憶に新しいところであり,臨床実習にかかわるすべての関係者に激震が走った.国家資格をもたない学生が,臨床実習指針もなく,してはいけない治療技能の規制もなく,法的な根拠も乏しいのに,患者を担当する.このような臨床実習をよくも50年間も平然とやってこられましたね?(意訳)と指摘を受けたのである.私自身は,きちんと学生を指導してきたと思う.時には,患者から「学生が担当なんて我慢ができない」と罵倒もされた.一方で「学生は昼も夜もよくきてくれ,話を聴いてくれて嬉しい」と褒められもした.学生に作業療法を好きになってほしいと,あちらこちらへ引っぱり回したこともあった.……阿部議員には,ばっさりと切られた思いがした.では,これからの臨床実習はどうあればよいのであろうか.
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