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編集後記
澤 俊二
pp.96
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100398
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2014年(午年),明けましておめでとうございます.皆様が駿馬の如く,天下を馳せる年が始まりました.「天変地変がなく,豊作の年でありますように.一家が食べていけますように」母は農家ではありませんでしたが,花かつおを削る身として毎朝太陽に向かって手を合わせていました.
世紀の分水嶺になるような天変地変が続く中,OTもまた,激しい揺さぶりを受けています.臨床で能力を発揮できずに歯がゆい思いをし,当事者からは厳しいご指摘を受ける若いOTが多くなりました.そう,若いOTを育てることが急務となっているのです.本特集「OTのスタッフ育成」では.施設での教育ばかりでなく,地域の活動,県士会活動への参加も立派な人材育成であると断言されています.すべての環境を的確に選択しての人育ては,人材育成の要諦であり,悩んでおられる管理者にとってはとても参考になると思います.その中で三好貴之氏は,新人OTがモチベーション高く仕事に向かうためには,「人間関係の良い職場」と「社会貢献性の高い職場」が両立している必要があると述べておられます.人を育てるためには高い志と,愚直に実行していく継続力しかありません.人育ては永遠のテーマです.OTの世界が発展するためにも,また,このような特集が組まれることを希望します.
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