連載 コグトレ実践報告・第2回
小学校とクリニックにおけるコグトレの実践例
西田 久美江
1
Kumie Nishida
1
1山口県宇部市立藤山小学校
pp.470-474
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201692
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はじめに
三重県にある宮川医療少年院で治療教育の一環として開発されたコグトレ1)は,全国に広がり,矯正施設のみならず,医療,福祉,学校の現場で広く支持を受けています.
また,開発者の宮口幸治先生が広島大学との共同で2014年(平成26年)に発足されたコグトレ研究会は5年目を迎え,全国各都道府県に次々と支部が立ち上がっています.
山口県でも周南市にあるふじわら医院の藤原敬且先生が中心となり,山口県支部が発足しました.筆者も仕事のかたわら,山口県支部の一員として毎月1回,ふじわら医院にコグトレの療育ボランティアに通っています.
筆者は勤務校の「個別指導」にコグトレを取り入れて4年目ですが,「個別指導」の中核を成し,取り組めば取り組むほど,子どもへの指導に有効であると確実な手応えを感じています.
本稿では,少年院での実践を小学校やクリニックでの現場にどのように応用しているか,私見を交えて報告します.
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