連載 コグトレ実践報告・第1回【新連載】
コグトレとは?—学校教員の視点から
井阪 幸恵
1
Yukie Isaka
1
1和泉市立国府小学校
pp.382-387
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201667
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はじめに
筆者がコグトレ1,2)を知ったのは,2014年(平成26年)11月の日本LD学会第23回大会でした.「認知」という視点をもち,「見る」,「聞く」,「覚える」等のそれぞれの指導を続けても,まだ学習に届かない「何か」を感じ,新しい指導の手立てを模索していました.それだけに,学会で,コグトレの開発者である宮口幸治氏の講演を聞いたときには,「これだ!」と心の中で叫びました.「認知」一つひとつをばらばらに強化するのではなく,複合的に力をつけるという視点は最も理にかなっています.そして,すべての認知機能の要素を網羅して強化できるという点でも,コグトレは弱さのある子どもたちの味方です.
今回,コグトレの連載企画の第1回として,教員の立場からコグトレがどのようなトレーニングであるかの概要をお知らせします.
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