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特集 回復期リハビリテーション病棟の質—ICFに基づいた作業療法
回復期リハビリテーション病棟におけるバランスのとれた機能・活動・参加の作業療法
Occupational therapy for well-balanced Body Functions and Structure, Activity and Participation in Kaifukuki rehabilitation ward
峯下 隆守
1
Takamori Mineshita
1
1医療法人社団 輝生会 船橋市立リハビリテーション病院
pp.1223-1228
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201500
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Key Questions
Q1:回復期リハ病棟におけるOTの役割とは?
Q2:回復期リハ病棟におけるOTの姿勢とは?
Q3:作業療法における機能・活動・参加へのバランスを考えるとは?
はじめに
2008年度(平成20年度)の診療報酬改定以降,改定ごとに回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)における質の評価が強化されてきており,チームアプローチの充実と,各職種の専門性の向上が両輪となって機能することが求められている.回復期リハビリテーション病棟協会の2017年度(平成29年度)の調査報告書1)によると,回復期リハ病棟に配置されているOTは,100床当たり8.9人である.10年前の調査2)の5.0人から4人弱増え,回復期リハ病棟の質向上への期待とともに,ますますOTの活躍の場が広がっており,チームの中で果たすべき役割も大きい.
回復期リハ病棟で実践される作業療法は,ICFモデルにおける生活機能(「心身機能・構造」,「活動」,「参加」)へバランスよくアプローチする必要がある.回復期リハ病棟創設前後の作業療法の展開について,筆者自身の経験も踏まえ,生活機能へのアプローチのバランスの考え方,また,多職種との役割分担(協働)を述べたい.
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