Japanese
English
研究
認知症高齢者における注意課題ゲームと注意機能の関連性
Relevance of attention challenge game and attentional function in elderly people with dementia
松尾 涼太
1
,
上城 憲司
2
,
井上 忠俊
3
,
植田 友貴
2
,
菅沼 一平
4
,
小浦 誠吾
2
Ryota Matsuo
1
,
Kenji Kamijo
2
,
Tadatoshi Inoue
3
,
Tomotaka Ueda
2
,
Ippei Suganuma
4
,
Seigo Koura
2
1田川新生病院
2西九州大学
3大野城市南デイサービスセンター南風
4大和大学
キーワード:
認知症高齢者
,
注意機能評価
,
注意課題
Keyword:
認知症高齢者
,
注意機能評価
,
注意課題
pp.987-992
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201428
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Abstract:本研究では,認知症高齢者42名を対象に,注意課題ゲーム(Pゲーム)とTrail Making Test(TMT)との関連性と,簡易テストとしての有用性について検討した.Pゲームは25マスの図案の上にランダムに置かれたペットボトルキャップを順番に取り出すゲームである.PゲームはTMTに似せてつくり,数字のみをPゲームA,数字と平仮名をPゲームBとし,キャップに数字や文字を貼った.TMTとPゲームの各測定値の比較では,PゲームはTMTと比較して有意に遂行時間が短く,課題を最後まで遂行できる割合も高かった.測定可否の比較では,PゲームAはすべての対象者が測定可能であったが,PゲームBは中・重度者の実施が困難であった.Pゲーム中のビデオデータ解析では,①並べる,②助言,③声だしの3つの特徴(以下,対処行動)が観察され,PゲームBの時にすべての対処行動が増加した.本研究よりPゲームは,注意機能検査であるTMTと比較し難易度が低く,TMT-Bで測定不可の者に対しても測定ができるため,簡易テストとして有用と推察される.
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