Japanese
English
研究
地域在住高齢者におけるDual-Task条件下のバランス機能と転倒及び生活機能の関連
Relationship between Dual-Task Balance and Falls and Functional capacity in Community-dwelling Elderly
市川 誠
1,2
,
上城 憲司
3
,
井上 忠俊
4
,
大田尾 浩
3
,
村田 伸
5
,
太田 保之
3
Makoto Ichikawa
1,2
,
Kenji Kamijo
3
,
Tadatoshi Inoue
4
,
Hiroshi Otao
3
,
Shin Murata
5
,
Yasuyuki Ota
3
1西九州大学大学院 生活支援科学研究科 博士前期課程
2甘木中央病院
3西九州大学大学院 生活支援科学研究科
4済生会大野城市南デイサービス南風
5京都橘大学 健康科学部
キーワード:
地域在住高齢者
,
Dual-Task条件下のバランス
,
転倒
Keyword:
地域在住高齢者
,
Dual-Task条件下のバランス
,
転倒
pp.819-824
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200509
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要旨 本研究は,地域在住高齢者を対象とし,二重課題(DT)条件下でのバランス機能と転倒および生活機能の関連について検討した。閉眼,開眼時の単一課題(ST),DTバランスの各測定値の比較した結果,すべてのパターンにて有意差が認められ,視覚依存と副課題の影響を受ける傾向が確認された。また,DTバランスはTMT-Bとの相関関係が認められたため,副課題の遂行によって注意分配能力が低下しバランス機能が低下したと解釈した。転倒群と非転倒群の各測定値の比較においては,DTバランス,握力,GDS,老研式に有意差が認められた。地域在住高齢者の一次・二次予防を推進するためには,定期的な生活機能のスクリーニングテストが不可欠である。しかしながら,対象者の問題や測定会場のスペースの問題などで歩行の検査ができないことが少なくない。今回,DTバランスにおいても転倒との関連が示されたため,歩行検査ができない場合のスクリーニングテストとしてDTバランス検査が有用であると考えた。
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