Japanese
English
研究
地域在住高齢者の心身機能に関する6年間の長期追跡調査
Long-term follow-up study on six years on the mind and body function in community-dwelling elderly
田中 純子
1,2
,
上城 憲司
3
,
井上 忠俊
4
,
村田 伸
5
,
納戸 美佐子
6
,
中村 貴志
7
Junko Tanaka
1,2
,
Kenji Kamijo
3
,
Tadatoshi Inoue
4
,
Shin Murata
5
,
Misako Noto
6
,
Takashi Nakamura
7
1西九州大学大学院 博士前期課程
2本間病院
3西九州大学大学院
4大野城市南デイサービス南風
5京都橘大学
6西南女学院大学
7福岡教育大学 教育学部
キーワード:
地域在住高齢者
,
心身機能測定
,
追跡調査
Keyword:
地域在住高齢者
,
心身機能測定
,
追跡調査
pp.953-958
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201043
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Abstract:本研究では,認知症予防推進事業(以下,事業)に参加している地域在住高齢者を対象に,自宅生活を継続させている高齢者の心身機能を長期に追跡調査し,その特徴を明らかにすることを目的とした.事業参加1年目と5年目の各測定値を比較した結果,普通歩行の時間,歩数,二重課題(以下,DT)歩行の時間,歩数,動物呼称数,Mini-Mental State Examination(MMSE)の総得点,MMSE下位項目の日時,遅延再生,3段階命令に有意な低下が認められた.また,5年間(1,3,5年目)の歩行パターンと認知機能の推移について検討した結果,DT歩行(時間と歩数),MMSEに有意な低下が認められた.本研究では,特に認知機能の低下や歩幅の減少による歩数の増加をその特徴として示した.自宅生活を継続している健常高齢者は,一見問題ないようにみえてもさまざまな能力低下を引き起こしていることが予想される.そのため,定期的に心身機能を測定する機会を持ち,能力低下へのフォローを適宜行う必要があると考える.
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