Japanese
English
研究と報告
認知症サポーター養成講座の受講後調査における年代別の比較
Comparison by age groups in the post-course following the dementia supporter education lecture
兼田 絵美
1
,
上城 憲司
2
,
中島 龍彦
2
,
真鳥 伸也
2
,
菅沼 一平
3
,
村田 伸
3
Emi Kaneda
1
,
Kenji Kamijo
2
,
Tatsuhiko Nakashima
2
,
Shinya Matori
2
,
Ippei Suganuma
3
,
Shin Murata
3
1東京医療保健大学和歌山看護学部
2宝塚医療大学和歌山保健医療学部
3京都橘大学健康科学部
1Wakayama Faculty of Nursing, Tokyo Healthcare University
2Faculty of Wakayama Health Care, Takarazuka University of Medical and Health Care
3Faculty of Health Science, Kyoto Tachibana University
キーワード:
認知症サポーター
,
認知症啓発
,
地域住民
Keyword:
認知症サポーター
,
認知症啓発
,
地域住民
pp.75-81
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530010075
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要旨 [目的]本研究の目的は,認知症サポーター養成講座(以下,養成講座)の受講後調査項目を比較検討し,年代別の特徴を明らかにすることである.[方法]対象は,地域在住高齢者(398名)および若年者(192名)である.先行研究をもとに独自に作成した質問項目として,① 病気の理解,② 認知症のイメージ,③ 地域支援,④ 家族を思う気持ち,⑤ 県の認知症施策への貢献について受講後にその変化を調査し,大きく低下(−3点)から大きく向上(3点)の7段階にて評価した.[結果]2群間を比較した結果,若年者群は高齢者群に比してすべての項目の得点が有意に高かった.群内比較においては,後期高齢者群は前期高齢者群に比して,④ 家族を思う気持ちの得点が,高校生群は大学生群に比して ① 病気の理解,② 認知症のイメージ,③ 地域支援,④ 家族を思う気持ちの得点が有意に高かった.養成講座は,年代別では若年層(特に高校生)に対する認知症啓発に,調査項目別では家族を思う気持ちの変動に有用であることが示唆された.
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