Japanese
English
研究
地域在住高齢者の世帯構造別にみた心身機能および生活機能の特徴
Characteristics of the mental, physical and daily living function of community-dwelling elderly persons by structure of household
山下 浩平
1,2
,
上城 憲司
3
,
仙波 梨沙
4
,
西田 征治
5
,
菅沼 一平
6
,
村田 伸
7
Kohei Yamasita
1,2
,
Kenji Kamijo
3
,
Risa Senba
4
,
Seiji Nishida
5
,
Ippei Suganuma
6
,
Shin Murata
7
1西九州大学大学院 博士前期課程
2福西会南病院
3西九州大学大学院
4西九州大学
5県立広島大学
6大和大学
7京都橘大学
キーワード:
地域在住高齢者
,
独居
,
生活機能
Keyword:
地域在住高齢者
,
独居
,
生活機能
pp.709-715
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202163
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Abstract:本研究では地域在住高齢者を独居世帯群(32名),夫婦のみ世帯群(74名),子と同居世帯群(80名)の世帯構造別に分類し,心身機能および生活機能を比較検討した.結果,独居世帯群は夫婦のみ世帯群に比して,握力,運動能力,認知機能低下,抑うつ傾向が認められた.さらに下位項目では,運動能力の「買い物を持ち帰る」に「できない」の回答が,抑うつ評価の「生活に満足しているか」,「幸福だと思うか」,「活力にあふれているか」の項に「いいえ」の回答が独居世帯群に多く確認された.本研究の独居世帯群は他世帯群に比べ高齢であったが,バランス,歩行能力等の身体機能および生活機能は比較的に保たれていた.独居世帯群は他世帯群に比して,同居人からの支援が受けにくい状況にある.そのため独居生活を継続させるためには,心身機能の低下を予防する個別のプログラム介入や,生活機能維持を図るための買い物等の生活支援,地域活動への参加支援が必要である.
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