Japanese
English
研究
認知課題ゲームを用いた簡便な認知機能低下の識別方法の検討
Examination of to identify mild cognitive impairment by a simple method using cognitive task games
上城 憲司
1
,
井上 忠俊
2
,
村田 伸
3
,
小浦 誠吾
4
,
納戸 美佐子
5
,
中村 貴志
6
Kenji Kamijo
1
,
Tadatoshi Inoue
2
,
Sin Murata
3
,
Seigo Koura
4
,
Misako Noto
5
,
Takashi Nakamura
6
1西九州大学大学院
2大野城市南デイサービス南風
3京都橘大学健康科学部
4西九州大学リハビリテーション学部
5西南女学院大学保健福祉学部
6福岡教育大学教育学部
キーワード:
認知機能
,
地域在住高齢者
,
Trail Making Test
Keyword:
認知機能
,
地域在住高齢者
,
Trail Making Test
pp.376-381
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201259
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Abstract:本研究では地域在住高齢者を対象に,認知課題ゲーム(以下,Pゲーム)の実施方法の違いと認知機能別の特徴について検討した.Pゲームは25マスの図案の上に数字をランダムに記し,1〜25の番号が書かれたペットボトルのキャップをできるだけ早く,対応する図案の番号の上に置いたり取り出したりするゲームである.Pゲームの実施方法の違いについて比較した結果,「取り出す」パターンは,「置く」パターンよりも遂行時間が有意に短かった.また,Trail Making Test(TMT),Pゲームを認知機能別に比較した結果,「置く」パターンはすべての群間に有意差が認められた.一方,「取り出す」パターンは,TMTが健常群と認知機能低下群,認知症疑い群,Pゲームが健常群と認知症疑い群との間に有意差が認められ,認知機能低下に伴い遂行時間が長くなる傾向が示された.本研究の結果から,Pゲームは心理的ストレスが低く,簡易に認知機能の程度を判定する評価ツールとして有用性が高いと推察する.
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