Japanese
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症例報告
急性期病院において作業療法士がもつべき視点—興味や関心のある作業を通して
The viewpoint that an occupational therapist should have in a hospital for acute care period:Through activities with interests and concerns
武田 美幸
1
,
池知 良昭
2
,
市原 美桜
3
Miyuki Takeda
1
,
Yoshiaki Ikechi
2
,
Mio Ichihara
3
1香川県立中央病院
2香川県立丸亀病院
3四国医療専門学校
キーワード:
急性期
,
作業療法士
,
興味・関心
Keyword:
急性期
,
作業療法士
,
興味・関心
pp.993-996
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201429
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Abstract:今回筆者らは,前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血後,脳血管攣縮による脳梗塞を呈した50代女性A氏の作業療法を担当した.覚醒が低く傾眠傾向であったA氏に対し,覚醒を促すことを主目的に興味・関心のあると思われる作業である太極拳をテーマとしたカード見合わせ課題や書道を導入した.そして,患者にとって目的のある作業を用いることで覚醒が安定し,日中の活動量の増加により,発動性の向上や注意力の向上がみられた.それは,自ら夫へ手紙を書くことにつながり,その中には「家で夫と共に暮らしたい」という気持ち・要望が表現されていた.またその人らしさを取り戻すきっかけにもなった.
急性期病院における作業療法を実施するにあたって,患者の日々の状態を把握し,よりタイムリーに即実行できるようなかかわりが大切である.また患者にとって重要で意味のある作業を適切な時期に提供し,その重要な作業を誰と実施したいかをも把握することで効果的な治療につながると考えられた.
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