学会・研修会印象記
第54回日本リハビリテーション医学会学術集会
菊内 祐人
1
1四国がんセンター
pp.1130
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201089
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2017年(平成29年)6月8〜10日の期間に,第54回日本リハビリテーション医学会学術集会が,岡山コンベンションセンターを中心に開催されました.この学会は「エビデンスに基づく地域包括ケアシステムの推進」をテーマに,4,500人を超える参加者があり,実に活気のある盛大な学術集会となりました.
さて,今回,私が参加致しました骨転移ライブカンファレンスでは,リハビリテーション科医,整形外科医,緩和ケア内科医,放射線科医,看護師,PTの各先生が,それぞれの立場でショートレクチャーをされた後,私はOTの立場から,当院での骨転移診療の概略,リハ開始時のリスクの共有と,リハ中の骨関連事象の報告連絡体制等のお話をさせていただきました.その後,模擬症例の提示がなされ,各科の医師だけでなく会場の先生方からも,骨転移に対する治療方針,骨折リスクの評価等についての熱い議論が交わされました.Activities of daily living(ADL)に関する援助や退院に向けての準備等,いかにご本人の意思を尊重しつつ現状に合った支援を提供するのかについては,コ・メディカルや会場の先生方からも活発な意見が出され,1時間のカンファレンスは,とても内容の濃いものとなりました.
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