Japanese
English
研究
作業環境の違いが,感情,治療者への印象,作業効率に及ぼす影響—二者間の距離の違いによる影響
The effect of working environment difference on feelings, impression of therapist and work efficiency:Effect of differences of interpersonal distance
澄川 幸志
1
,
小枝 周平
1
,
佐藤 ちひろ
1
,
石田 沙織
1,2
,
田中 真
1
,
加藤 拓彦
1
Koshi Sumigawa
1
,
Shuhei Koeda
1
,
Chihiro Sato
1
,
Saori Ishida
1,2
,
Makoto Tanaka
1
,
Takuhiko Kato
1
1弘前大学大学院
2聖康会病院
キーワード:
作業環境
,
感情
,
作業効率
Keyword:
作業環境
,
感情
,
作業効率
pp.1139-1145
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201094
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Abstract:作業療法において,作業環境は治療効果や対象者自身に影響する要因である.二者間の距離の違いが,作業時の感情,検査者への印象および作業効率に及ぼす影響について検証した.対象者は健常者33名とした.二者間の距離を45cm,120cm,360cmの3つの距離に設定し,対象者をそれぞれ振り分けた.対象者は検査者と共にペーパーブロックの三角パーツ製作を行った.調査項目は感情,検査者への印象および作業効率とした.感情はPANAS,印象は特性形容詞尺度,作業効率は作業時間内の作業成果とした.その結果,作業前に比べ作業後には,感情では120cm群でPANASネガティブ得点が減少し,印象では45cm群,360cm群で特性形容詞尺度が悪い印象へと推移したが,作業効率では差はなかった.以上より,二者が対面し作業活動を行う際,感情や他者の印象を良好にするには,親密距離や公衆距離を避け,個体距離または社会距離とすべきであることが示唆された.
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