リハニュース【REPORT】
第55回 日本リハビリテーション医学会学術集会【印象記】/第55回 日本リハビリテーション医学会学術集会【報告記】
山本 五弥子
1
,
山之内 直也
2
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
2佐賀県医療センター好生館
pp.800-801
発行日 2018年9月18日
Published Date 2018/9/18
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- 文献概要
2018年6月28日(木)〜7月1日(日)の4日間,第55回日本リハビリテーション医学会学術集会が,浅見豊子大会長(佐賀大学医学部附属病院 診療教授)のもと,福岡国際会議場と福岡サンパレスにおいて開催された.昨年までは3日間だった学会期間が,今年は4日間に延長され,特別講演が22題,海外招待講演が8題,教育講演が72題,シンポジウムが33題,パネルディスカッションが3題と,数多くの講演があった.その内容は多岐にわたり,どの講演も興味深かった.また,一般演題は約800題,関連専門職演題は約700題,計1,500題と多くの演題が集まり,会場は多くの参加者で賑わっていた.
今年の学術集会は,浅見先生が女性初の大会長であることもあり,女性らしさが際立っていた.まず,学会のメインテーマが,「再生を羽ぐくむ リハビリテーション医学」と題されているが,「はぐくむ」の漢字が,「育む」ではなく,「羽ぐくむ」となっている.これは,鳥が羽の下に雛を包んで子育てをする,母の愛情を表しているということだった.鳥のめごみ人形をモチーフとした,ピンク色の学会ポスターには,そのような意味が込められているのだと知った.さらに,スイーツセミナーで「素晴らしい女性医師のためのリーダーシップ」という講演や,パネルディスカッションでは「女性医師視点でのリハビリテーション医学のポイント」がテーマになるなど,女性の活躍を後押しするような講演が多いことも特徴的だった.
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